今年度、beco-の活動総括です。

まず、今年度にやったことで大きかったのが、自分の初オリジナルノベルゲーム”Cram School”を独力で完成させたこと。
受験物のノベルゲームをいつかは作ろうと前々から思っていて、今回実現した。
最初に、シナリオを用意するために”シド・フィールドの脚本術”を読んで、書き方の型を学んだ。
その後、テキストで資料を作成し、就寝前の時間帯にコツコツ書き進めて完成させた。
2,3ヶ月はかかっただろうか。
シナリオ作品としては処女作と言える。
そこからグラフィックを用意するのが最大の難所で、不慣れな中キャラクターデザインを行った。
完璧にイラストの腕が上がってから取り組むとなると、
いつまで経ってもゲームが出来上がらないことになると思うので、
見切り発車で描き始めた。
背景は加工で済ませ、何とかグラフィックも体裁を整えた。
サウンド関連に関しては、当然ながら一番つつがなく作業を完遂できた。
BGMも20曲全て自分で手掛けたので、作品への愛着もひとしおである。
素材を揃えて、最後にはティラノビルダーProというシステムで形にしたが、
これはとても使いやすくて、いい開発ツールだと思う。

一人でのゲーム開発は、数年前Unityで簡易3Dアクションゲーム
“SUPER BALL GETTER!!”を制作して以来になる。
そのときはグラフィック素材も全部出来合いの素材を使わせてもらったが、
今回は曲がりなりにもキャラデザから自分で行ったことで、
イラストのスキルを上げることに成功した。
イラストはその後も練習を続けていて、着実に力を付けてきている。
適性はないが、このスキルは中心的に伸ばしていきたい。

ノベルゲーム次回作はまだ未定だが、
来年には何かしら制作を開始できればいいと思っていて、
今は上記の通り、イラストのスキル上げに注力している。
衣装デザインや背景等、課題を着実にこなしていきたい。

サウンド関連は、同人音楽CDに一部参加した。
今年は夏以降、ゲーム作品に参加要請が来ているので、期待に応えたい。
最近はほぼ趣味で、”Ableton Live”と”APC40 MK2″を用いた
DJプレイ(もどき)も行っている。
これは基本的にお遊びだが、作曲スタイルにいい影響を与えそうな予感がしている。
この遊びが、カッチリし過ぎない楽曲構成を模索する、いい機会となってくれた。
鍵盤練習は結構やっていたが、今はお休み中。

シナリオは更にノウハウ本を読んだりしているが、
もう少し力を溜めてから取り組みたいと思っている。
あとは、ネタ集めの意味で世界史の学習を始めた。
まだ人に言えるほど詳しくないが、一応ここに記録しておく。
世界史学習は中々楽しいので、今後も長く、気楽に付き合っていければと思っている。

何らかの学習について付記する。
人によって、周りから許されない学習というのがある。
これは周りから邪魔されると本当にどうしようもないので、
諦めて他の分野に注力するしかない。
脳の働きが鈍くなったらその合図なので、さっさと諦めて他の分野を伸ばしたい。
受験時はそれでもある程度無理をする必要はあるが、
そうでないなら何かしら他に効率的に伸ばせることが、各人あるはず。

イラスト、作曲、シナリオと多岐に渡るが、
作曲だけしているより自分の伝えたい思いとかがより伝わるのかなと思って、
他の分野も上げていきたいと思っている。
基本的に、1つのことをずっとやるより飽きが来にくいし、
マルチに鍛えて行った方が表現の幅が広がる気はする。
僕の人生設計として、20代は作曲のスキルを上げて土台を作り、
30代は多方面に挑戦し幅を広げ、
40代は物作りのスキルを中心に上げていくという過程を辿っている。
50代にやることは、まだ見えていないが。

もうこの時点で結構長文になってしまっているので、
ついでにもう少し記録しておく。
僕は何かのスキルを身につけるには、4年が一つの目安になると思っている。
作曲も、イラストも、大体これくらいの期間で一定の初歩的成果が出ている気がする。
ずーっとやっている訳でなく、場合によっては半年くらい休んだりする期間もあるのがポイント。
他の人達は一つのことに注力して、かつ1日最低何時間かけなければ身につかないと主張するのを見かけるが、
実際には1日30分でも継続すれば、復習と脳内イメージトレーニングで補完しつつ、
数年後に結構なレベルになっているんじゃないかと思っている。

Unityの初歩を身につけて1つゲームを完成させるまでに半年近くかかったと思うが、
技術的なことは1日10分以上勉強するのを目標にコツコツやっていた。
1日10分以上縛りとかいうと馬鹿にされそうだが、実際には始めたら20分、40分とやったりするし、
半年後には簡単な3Dアクションゲームが完成していた。
本番の開発時には、もっと時間を掛けたけど。

何が言いたいのかというと、継続は力なりというのは、本当にそうだということ。
イラストに関しては、僕は才能がないと思っている。
才能があるのは、ほっといても絵を描き始めるような人。
僕は自分のイラストが下手で練習するのがつらかったし、
今でも1日の午前中、体力があるうちしか描けない。
自分的には、朝起きて午前中にイラストから作曲の流れで作業するのが、
一番効率的に自分の実力を上げることができると思っている。
それに、週末にはしっかり物作りを休むことを目標にしている。
ついつい、少し作業してしまったりするけど。

継続という意味では、1日8分程度の軽い筋トレを週2回、
最近はそれに加えて踏み台昇降も復活させて、
日曜以外は何かしら体を動かすことを、できるだけ続けている。
これらで上は目指さず、体のメンテナンス目的で行っている。

作曲歴は21年、イラスト歴は今年の夏で6年。
現在41歳なので、作り手としてのピークを目指す60代突入まで、あと19年。
物作りに苦痛を感じることもあるが、継続は力なりと信じて、やるしかない。

長くなりました、以上です。