僕は今年の夏頃にiMacを買い換えて、新しいソフトウェア音源を多数導入しました。
以前は主戦力が”QLSO”、”Goliath”、”KOMPLETE”の結構前のバージョンくらいで
作っていたのですが、新しい音源(サイト内プロフィール参照)を色々使うようになって思ったことがあります。
それは、打ち込み環境にはある程度の投資をした方が、リターンがあるということです。
とりあえず、僕が夏前に作った曲を聴いてみてください。

そして、新環境導入後(夏後半〜初秋くらい)の曲が以下です。

前者(Summer)の方は”Massive”を主戦力として使っています。
他は”Vengeance”のサンプリングCDの音と、
一部”Goliath”も使っています。
Sleepfreaksさんの動画でMassiveの勉強をしたので(打ち込みやる人には凄くためになります!)、
そこで得た知識を楽曲制作に活かしたかったので作りました。

そして後者(The Brilliant World)は”Spire”というソフトシンセを主戦力として使いつつ、
他にも”Addictive Drums 2”、”Junk Guitar”、”Trilian”、”Ivory 2”と、
最近流行りのいわゆる”新しい音”で作っています。

前者が4つ打ち、後者がフュージョンとジャンルや使用楽器に違いがあり、
単純比較はちょっと乱暴ではあります。
しかし、僕本人の実力が両方の楽曲制作時でそれほど違わないのに、
出音のクオリティは後者の方に軍配が上がるかと思います。

打ち込み技術力の高い人は聴き映えのする手法を色々知っていると思いますが、
僕の場合はミックスの調整をして、気が向いたらEQ弄って、
オケ物だったらステレオイメージャーで音を広げて、
最後にマキシマイザーを掛けるくらいのノリです。
今回、後者の音源に関してはトラックごとのEQとか全く弄っていません!(暴露)
ざっくりいうと、ミックス調整してL3を掛けてドンシャリ気味に音圧上げているだけです。
でも、ソフトウェア音源自体の出音がいいので、結構聴けてしまうものです。

マキシマイザーに関しても、前者は”Adaptive Limiter”(Logic付属のやつ)、
後者はL3シリーズと違いがあります。
L3シリーズの方が音圧は綺麗に稼ぎやすいし、ここでもお金をかけることに意味があるという感じです。

ちなみに、”L3 Ultra”(ドンシャリ感出したい)と”L3LL Ultra”(クリアに音圧上げたい)は
曲により使い分けています。
マルチバンドの方は面倒なので使っていませんね(それもどうなのよ)。
こういうところで選択と集中を意識して手間を省くことで、楽曲制作自体に注力できるんですよ(言い訳)。
楽曲仕上げに関しては”iZotope Ozone”なんかにも興味あるんですが、
まだ使ったことないです。

以上を踏まえて何が主張したいのかというと、楽曲制作に頑張って手間をかけるのと同様、
いい音源、ソフトを買うことで予想以上の効用があるということです。
僕は前環境で8年くらい頑張ってきましたが、長年打ち込みをやっていて伸び悩んでいる人は、
ゆにばすさんのところのシンセランキングや比較記事等を参考にして、流行りの音を仕入れるだけで、
一歩も二歩も前進できる可能性があるのです。
あまりこういうことを実感する機会って少ないので、それを伝えたくてこの記事を書きました!

<2018.1.4 追記>
2曲ともリマスタリングしました。